Olasonic TW-S7

MacBookで音楽を聴くためにUSB接続のスピーカを買いました。Boseを中心にいろいろと物色していたのですが、音質と価格、取り回しの良さのすべてを満たすスピーカがなかなか見つからず、そろそろ妥協しようかと思っていたところでOlasonicというブランドのTW-S7に出会いました。

Olasonicというブランドは、東和電子という企業向けのプリント基板設計やソフトウェア開発をしている会社が、初めてコンシューマ向け商品として展開したブランドです。コンシューマ向けのスピーカはTW-S7が初めての商品のようです。このスピーカとの出会いは家電量販店の店頭ディスプレイでした。特徴的な形で手ごろな大きさの割にうるさい家電量販店の店内でもそれなりの音を出していました。その後、Webなどで検索してみたところ、オーディオ専門のサイトでも結構評判が良かったので、先日、改めて店頭で視聴したのちに購入してきました。このスピーカにした決め手は

USB接続である。
USBから給電される。
音質がそこそこ良いこと。
価格が高くないこと

でした。 USB接続を選んだのはMacBookは持ち運びをするので、接続されるケーブル類が多いと手間がかかるのでUSBが望ましかったのです。コンパクトスピーカの多くはイヤホン端子で接続しますが、USBならHUBに繋いでおけば1本の接続だけで済みますので。 USB給電は必ずしも必須ではないのですが、やはりケーブルが多いのは避けたいですね。ただ、USB給電の場合はUSBの仕様で2.5W供給のためどうしても音のパワーが減る傾向にあり音質的に満足できないことが多いのも事実です。TW-S7の場合、SCDS(Super Charged Drive System)という仕組みでUSB給電の電力量を蓄積することで大容量を稼ぐ仕組みを内蔵しています。ポータブルハードディスクが採用している方式と同じです。音質が最高に良い必要はないのですが、それなりの音圧とステレオ感は欲しいと思っていました。このスピーカは近くで聴くことを前提に設計されているとのことで、近い距離でも音の広がりが素晴らしく、先のSCDSの仕組みでユニットの駆動も十分にできているようで音の透明感が非常に良いです。背面にパッシブラジエターと呼ばれる仕組みを搭載しているおかげで低音も十分にでます。個人的にはちょっと低音が強すぎで中高音の切れが相対的に弱く感じるように思いました(とはいえ、iTunesのイコライザで補正する程度で十分です)。パッケージはいたって普通です、このパッケージだけを見たら価格にそぐわない印象を持つかもしれません。

開封すると箱の中から、昔の卵のパッケージのように二つのスピーカが収容されています。

箱から撮り出すと、このような卵形のかわいらしいスピーカが出てきます。

シリコンのインシュレータが付属しています。このインシュレータと本体の卵形のおかげで設置した際に角度や方向を変えることができるので、机の上から耳に向かってユニットの軸を合わせることが簡単にできます。

ユニットの前に特徴的なデザインが施されています。この部分がディフューザとなって高音域を拡散させて音の広がりを出しているそうです。確かに音は高音になればなるほど直線的に進みます。この音が壁などに反射してやや遅れたりすることで人間は広がりを感じます。これをディフューザで拡散させて広がりを出しているのだということです。それで中高音がやや物足りない感じを受けたのかもしれません。