Siriの機能の紹介はすでに様々なところで書かれていますが、試してみて感じたことを書いてみます。
Siriとは、音声アシスタント機能、つまり、iPhoneに向かって話しかけることで、iPhoneに何かをさせることができる機能です。
例えば “xxさんに電話をかけて” と言えば、iPhoneがその音声を認識して電話を掛けてくれる機能です(実際には認識誤りを防ぐために、掛ける人を確認してくるので、間違ってないか確認してOKを押す必要があります)。
スケジュールの予約もできれば、天気を調べたり、レストランを探してもらったり、まさにアシスタント、いや、コンシェルジュのような働きをしてくれます。
これは、デバイスに対する新たな入力I/Fとして画期的なことだと思います。従来から音声認識技術を使ったアプリケーションやサービスはあるのですが、通常は認識率を上げるためにしゃべる人の特徴を事前に学習させたりする必要がありました(決められた定型文をいくつも読んで音声認識エンジンにその人のしゃべり方の特徴を覚えさせて認識率を上げる)。しかし、Siriは特に事前に学習させる必要がなく、ある程度以上の認識をするようです。
また、リアルタイムに音声認識をするにはソレなりのCPUパワーも必要とするはずです。A5というチップを乗せたiPhone4Sのみで提供している理由はこのあたりにもあるのかもしれません。
今回、Siriに「午後10時にミーティングをスケジュールして」と話しかけてスケジュールを入れてもらった様子が以下のスクリーンショットです。
これは自分で予約をしたところなのですが、音声で何かをやれるということは、例えばボイスメールや留守番電話の音声を確認してiPhoneがスケジュールを仮予約することもできるようになるはずです。
アドレス帳に登録されていて予約を入れても良い、とマーキングされている人からであれば、スケジュールを勝手に入れてくれたりするととても便利になる気がします。
この便利なSiriですが、今はまだ日本語に対応しておらず、英語、フランス語、ドイツ語のみの対応。日本語は音声認識や構文解析の対象としては、難しい言語に入るので提供時期が遅れてしまうのは残念ですが仕方がない気がします。
それでも、日本語が使えなくてもSiriは使いたい、使いたいが自分の発音の認識率が良くない、と思っていたのですが、少しだけ認識率を上げる方法がありました。万人に通用する方法ではないと思いますが、もしかしたら皆さんの中にも当てはまる方がいらっしゃるかも。
iPhoneの設定画面でSiriの設定を選ぶと言語の種類を選ぶことができます。この言語で実は英語だけでも3種類を選ぶことができるのです。デフォルトでは英語(アメリカ合衆国)、一般に言われる米語が選ばれています。日本では米語よりもイギリス英語的な発音で習うことが多いと思います。そこで、今回は英語(イギリス)を選んでみました。そうすると少しは認識率が良くなった気がします。
強いて難を言えば「英語(イギリス)」の音声が男性であること(笑)。オーストラリアは女性でしたが、オーストラリア英語は聞き取るのが大変なので却下。結局のところ私は米語に設定しています。
AppleのFAQによると、2012年には日本語、中国語、韓国語、イタリア語、スペイン語に対応するとのこと。全部同時なのか、それとも2012年に順次なのかは分かりませんが、期待して待ちましょう。それまでの間は、米語でSiriと付きあってみたいと思います。
Apple – Siri – Frequently Asked Questions Language Support and Availability Siri works exclusively on iPhone 4S. Siri understands and can spea … |
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