iPhone

Hipstamatic

各所で紹介されているので今更ではありますが、レンズパターンの備忘録を兼ねて最近お気に入りのiPhoneのカメラアプリ Hipstamaticについて書いておきます。Hipstamaticはトイカメラ風の写真を撮る事ができるカメラアプリです。





Hipstamaticとは

このカメラアプリはスクエアフォーマットでトイカメラ風の写真を撮ることができますが、最大の特長はレンズやフィルム、フラッシュを交換でき、その組み合わせによって色々な写真効果が楽しめるというところ。写真を撮った後に画像変換で同様の効果を出すこともできますが、できあがる写真を想像しながら一瞬のシャッターチャンスを待つ楽しさもカメラの醍醐味ではないでしょうか。






Hipstamaticは230円(2010年1月10日現在)でiTunes Storeで販売されています。起動するとファインダを覗いたイメージが表示され、右側の黄色いボタンを押すことでシャッターが切れます。ファインダは、レンジファインダ特有のパララックス(ファインダで見た範囲とずれた写真が撮れること)まで再現されています。初期バージョンである100ではパララックスをOFFにすることはできませんでしたが、最新バージョンの110ではオプションのViewfinder Modeで切り替えることができるようになっています。また、撮影する画像のサイズもHigh Qualityだと1050×1050、ノーマルで525×525のどちらかを選べるようになっています。





アプリケーションを購入した時点で3本のレンズと3種類のフィルム、標準フラッシュが含まれています。レンズによってカブリや周辺減光の雰囲気が変わります。標準に含まれているフィルムは枠のイメージが変わるだけです。In App Purchaseでレンズやフィルム、フラッシュを追加購入することができます。発売当初は2つの追加キットが提供されていましたが、その後、さらに1つの追加キットが提供され、現在では3種類のキットが提供されています。

標準で提供されるレンズは、John S、Jimmy、Kaimal Mark IIの3本です。レンズをフリックすると別のレンズに変更されイメージも変わります。





フィルムはBlank、Ina’s 1969、Kodot Verichromeの3種類。





フラッシュは標準フラッシュのみ。





追加キット

標準キット以外にHipstaMartというIn App Purchaseでアプリケーションの中から追加キットを3種類購入できます。私が購入した時はいずれも115円でした。





Williamsburg Hipstapakは、Helga Viking Lensと、フラッシュ3種、Pistill Filmが1つのパックになっています。











The Portland Hipstapakは、Lucifer VI LensとBlacKeys B+W Filmというモノクロームフィルムがセットになっています。









Shibuya HipstapakはRoboto Glitter LensとBerry Pop FlashとFloat Filmという暖色系のフィルムがセットになっています。なぜ「渋谷」なのかはよく判りません。セットの解説では日本から輸入したという設定になっていました。









レンズ交換による違い

Hipstamaticの特長は、レンズやフラッシュ、フィルムなどを交換できることですが、その違いがどのように現れるのかを比較するためにレンズを交換して撮影してみました。フラッシュはなし、フィルムはKodot Verichromeです。
John S写りは素直ですが濃厚な写真になります。周辺減光が結構きついですがコントラストが強く、そのおかげでノスタルジックな雰囲気が出やすいレンズだと思います。
Jimmyやや黄色掛かりの雰囲気。屋外の明るいところなどは良い雰囲気になるのではないかと思います。
Kaimal Mark II赤掛かりが強く屋内や静物撮りに良さそうです。
Helga Viking現時点のレンズの中では最も素直な感じです。トイカメラ風の絵にならないので私の中では利用頻度は低いかもしれません。
Lucifer VI癖の強い絵が撮れそうなレンズです。ハレーションも良い効果になりそうなのでで明るいところの絵などは良いかもしれません。
Roboto Glitter青掛かって背景に放射線状のフレアが入るので家電関連の小物の撮影などに良いかもしれません。



フラッシュによる違い

フラッシュでの違いは全体的な色味の付き方と明るさのアップだけだと思われます。レンズは癖の少ないHelga Vikingを使っています。順番にフラッシュなし、Standard、Cadet Blue Gel、RedEye Gel、Laser Lemon Gel、Berry Popです。





フィルムによる違い

フィルムは主に枠(フレーム)の違いになりますが、それだけでもずいぶんと雰囲気の違う仕上がりになります。順番に、Blanko(フレームのみ)、Ina’s 1969(フレームのみ)、Kodot Verichrome(フレームのみ)、BlacKeys B+W(モノクロームフィルム)、Pistil(フレームのみ)、Float(Warm tone print)です。個人的にはKodot Verichromeがお気に入りです。





最後に

いままで挙げた各種の効果を事前に組み合わせておいて仕上がりを想像しながら撮影できる楽しさと、加えて細かいギミックがトイカメラを忠実にシミュレーションしている楽しさがあり、個人的にとても気に入ったアプリケーションの1つです。例えば、フラッシュのスイッチはスライドさせるとチャージ音がします。チャージが完了するとスライドの左にあるランプが緑に変わります。ちょっとした効果ではありますが、アプリケーションの完成度というか満足感に繋がっているのかもしれません。



せっかくなので、Hipstamaticに敢えて要望を挙げてみます。



  • フォーカス改善

    フォーカスが良く判らない点を改善して欲しいと思います。どこにフォーカスされているのかがファインダでは判らないのと、フォーカスポイントが見極められていないので私はピンボケを量産しています。もう少し慣れたらコツが掴めるかも知れませんが、今のところ良く判っていません。せめて、距離計が欲しいかも。
  • 露出調整

    露出を全く触れないので、マニュアルで良いので露出を変えたい
  • アルバム機能、撮影情報の充実

    撮影した写真はカメラロールに保存されるのですが、このアプリケーションで撮影したもののみ Hipstamaticの中から見ることができます。このアルバムでは撮影時のレンズ情報などを見ることができるのですが、このアルバムは無制限に記録されているわけではなく最近のものしか残っていません。どのようなルールで削除されていくのかが判らないので後で撮影情報を確認しい時にはすでにアルバムから無くなっているということがあります。できれば、Exifに情報を残して欲しいと思いました。



今後のバージョンアップにも期待したいと思いますが、これらの要望が実現されていない今でも十分楽しめるアプリケーションです。このアプリケーションは実在したトイカメラをシミュレーションしているとのことですが、私は実物を見た事がありません。もし今の時代にこのカメラがデジタルカメラとして発売されたら結構売れそうな気がします。



最後にHipstamaticで撮影した写真をいくつか載せておきます。皆さんも是非お試しあれ。







最後まで読んでいただきありがとうございます。

follow us in feedly 左のアイコンをクリックして、このブログを Feedly に登録していただけると嬉しいです


Facebook ページでも情報を発信していますのでよろしかったら「いいね!」をお願いします

RSSリーダへの登録は こちら からどうぞ。

URL
TBURL

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

フェイスブックでのコメント

Return Top