アントニオ・ガウディの建築物の中で最も有名と言っても過言ではないサグラダ・ファミリア (Temple Expiatori de la Sagrada Família) は、当初は着工した 1882 年から 300 年、つまり22世紀も終盤にならないと完成しないと言われていたのですが、最近の技術革新で 2026 年に完成予定となったそうです。
サグラダ・ファミリアとは
有名ですから皆さんご存知ですよね。アントニオ・ガウディが設計したスペインのバルセロナに建造中の未完の贖罪教会。
by Bernard Gagnon is licensed under a Creative Commons 3.0 BY-SA
1882 年から建造を開始し、当時は完成まで 300 年掛かると言われていました。非常に複雑な設計で、かつ費用も集まらず、更には長期間にわたる工事のため建設中にも関わらず作り終わった部分の補修も並行してやらないといけないという非常に困難な建設作業。自分も生きているうちに完成した姿を見ることは無いのだろうと思っていたのですが、なんと、2026 年に完成することになったそうです。
そもそも、贖罪教会は寄付によって建てられるものらしく、建設費用が集まらないといった背景での建設期間だったので、最近の観光収入の増加によって建設ピッチが加速したことによって工期を短縮することができているようです。
そして、もう一つの短縮要素が 3D プリンタの導入だそうです。ガウディ特有の有機的で複雑な造形を 3D プリンタで作成していくのでしょうか?
どのように使うのか非常に興味がある一方で、ちょっと味気なさも感じます。外尾悦郎さん(サグラダ・ファミリアの主任彫刻家で世界遺産として登録されている生誕の門を製作)の意見などを是非伺ってみたい。
こちらに完成予想の 3DCG 動画がありました
でも完成したらつまらないのかも
そもそも、この話題を知るキッカケになった、たなかんぷさん (@sta7ka) のブログエントリに以下のように書かれています。
完成した瞬間にサグラダ・ファミリアはサグラダ・ファミリアではなくなってしまうような、そんな感覚。完成しないということがサグラダ・ファミリアをサグラダ・ファミリアたらしめているのではないか、そんな感覚。
via: [還]サグラダ・ファミリアがガウディの死後100年となる2026年に完成予定 | KAMPLOG
http://blog.tanakamp.com/archives/2806
これは凄く同意します。自分の中では、「未完」であるからこそサグラダ・ファミリアである、と強く感じました。
でも、完成像も見てみたいと思うわけで、できたら建築中と完成後の二回見てみたいものです。
なんてことを考えていたら、LEGO Architecture でサグラダ・ファミリアが出ても良いんじゃないか?なんてところまで妄想が広がってしまいました(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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