とはいえ騒がしいのはブロガー界隈だけのような気がしていて、職場の同僚達はあまり気にしていない様子。つまり、一般の方はRSSリーダーなんて使ってないよ、ってことなんですかね。ともあれ、私の貴重な情報源をどうするかを少し考えてみました。
RSSフィードを快適に読むか、情報フローを重視するか
今のところ Google Reader の移行先は Feedly か Sylfeed の二者択一で考えています。しかし、それぞれに特徴があって、かつ、どちらか一方では物足りない部分があるのも事実。自分が Google Reader を中心とした環境で受けてきた恩恵を全てまかなおうとするとまだまだ難しいようです。
今までの環境でありがたかったことは
- PC、iPhone、iPad で未既読が同期すること
- フィードの追加を一ヶ所でやればどの端末でもフィードが追加されていること
- RSS フィードから Twitter、Facebook、Evernote へ放流できること
- 大量のフィードを快適に管理できること
Google Reader から Feedly、Sylfeed に移行すると何が起こるのか、少し考えてみました。
Feedly は読みやすさが素晴らしい
Feedly は iPhone アプリだけでなく Feedly Cloud というサービスで Google Reader のデータをインポート、Google Reader そっくりな Web ビューを提供するなど Google からの移行ユーザの獲得に積極的です。
Millions of Google Reader users migrated to feedly and helped us make feedly a better product. A better platform. Here is a quick summary of the evolution we went through.
via: From Google Reader to the Feedly Cloud: Summary of the last 100 days | Building Feedly
http://blog.feedly.com/2013/06/21/summary-of-the-last-100-days/
Feedly Cloud では Open API を提供しようとしています。API が提供されれば対応したクライアントアプリが出てくるはずで、Feedly を中心としたシステムを組むことができるかもしれません。既に Reeder は対応を表明していますし、 Mr. Reader は対応版をリリースしました。この API は Normandy API と呼ばれていて、Google Reader API 互換が必要かどうか、などの意見を開発者に求めています。
Reeder 3.1 (¥250)
カテゴリ: ニュース
販売元: Silvio Rizzi – Silvio Rizzi(サイズ: 7.4 MB)
Mr. Reader 2.0 (¥350)
カテゴリ: ニュース, ソーシャルネットワーキング
販売元: Oliver Fürniß – Oliver Fuerniss(サイズ: 6.5 MB)
このように将来的に Google Reader の代わりを務めることができそうなポジションにいる Feedly、クライアントアプリも見た目がキレイで非常に読みやすいです。
読みやすいということはフィードの消化スピードも上がるので、大量のフィードを登録している私にとっては重要なのですが、Feedly を起点とした情報フローがうまく作れません。
私の場合、Twitter/Facebook にシェアするエントリと、Facebook にため込むエントリ、両方を行うエントリという 3 パターンの使い分けをしています。Feedly ではこの情報フローを作ることができないのです。
IFTTT の Channel にもなったのでフローが作るかも、と期待しましたが、トリガが少なくてフロー構築にはいたりませんでした。
Mr.Reader は情報フローが作れるのですが iPhone 版がないので iPhone での参照をメインとした使い方からすると補完的な位置づけになってしまいます。
Feedly は将来性にものすごく期待していますが、今すぐに使うプラットフォームとしては残念ながら、もう少しという印象です。
Feedly: Your Google Reader, Youtube, Google News, RSS News Reader 16.0.1 (無料)
カテゴリ: ニュース, エンターテインメント
販売元: DevHD – DevHD Inc(サイズ: 10.2 MB)
Sylfeed は終了間際に滑り込みでスタンドアロンアプリに
Google Reader のクライアントとしてずっと使っていた Sylfeed 。「なんらかの対応をする」という中の人の声を信じていたところ、Google Reader から独立したスタンドアロンアプリとして 6/24 に滑り込みのメジャーバージョンアップがありました。2013年7月1日、Googleリーダーはサービスを終了します。それに伴い、Sylfeedは単体で動作するスタンドアロンRSSリーダーに生まれ変わりました。
via: Sylfeedバージョン3.0リリース | GACHANET
http://app.gacha.net/sylfeed/v3-0
スタンドアロンアプリ、ということは Sylfeed 自身にフィードリストを登録して、Sylfeed が全てのブログを巡回して回るということ。これは、ネットワークにしてもデータ量にしても結構強烈なことです。
それでも使い慣れた Sylfeed を起点とする情報フローが継続的に使えるのが嬉しいです。現在のバージョンは Google Reader 終了までにリリースする、という意気込みを感じざるを得ない完成度ではありますが、徐々に改善されるものと思います。
しかしながら、やっぱりスタンドアローンアプリの場合は未既読やフィードリストの管理をクライアント毎にやらなければならないという課題が致命傷になりそうです。Mac、iPhone、iPad の全てに対して Sylfeed がリリースされて iCloud 経由で管理情報を同期してくれたりしたら素晴らしいことだと思いますが、それはそれでメンテナンスやらなんやらを考えると、そうして欲しい、とは言えないわけで。
となると Feedly の Normandy API に対応してくれたりするのが嬉しいかも、と思いますが、今後の動向に期待したいと思います。
Sylfeed 3.0.1 (¥170)
カテゴリ: ニュース, ソーシャルネットワーキング
販売元: GACHANET – GACHANET(サイズ: 6.7 MB)
まだまだ色々来そうだから OPML ファイルを確保する
今日の時点ではまだ(私は)使えない Digg の Digg Reader (Digg Reader のロールアウトについては こちら に書きました)。ただ、期待できそうな感じがしています。これからも、まだまだ出てくるかもしれません。でも、その時に Google Reader へのアクセスはできるのか分かりません。Google がサービスを停止した時にどういう対処をしてくるのかは現時点では何とも言えません。
しかし、新しいサービスが出てきた時に、一からフィードリストを作るのは大変です。先ほど調べたら 725 のフィードを登録していました。これでも断捨離したんですけど…
そこで将来のサービスがインポートできるかもしれないことを期待して Google Reader のフィードリストを OPML ファイルとしてダウンロードしておくことをオススメします。
OPML ファイルは Google Reader の設定画面から “Import/Export” を選択すればアーカイブが作成され、その後 Google Takeout で出力することができます。
まずは、Export を選択してアーカイブを作成します。
そして、アーカイブが出来たらダウンロードするだけ。
アーカイブの中に subscriptions.xml というファイルがありますが、これが OPML ファイル。もしかしたら加工が必要になるかもしれませんが、リストデータが手元にあるというだけで自動化できる可能性が残るのが大きいです。
ちなみにアーカイブファイルの中には、shared.json とか starred.json、notes.json などというファイルがあって、これは、自分が Share したり Star を付けたエントリのリストが JSON 形式で出力されます。中身をみたらなかなか面白い情報が入っていて、これも一種のログとして確保しておくべきかな、と思いました。
Google Readerの終了は目前ですので早めに色々とやっておくことをオススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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